腰が痛い | 海老名市中新田の石坂整形外科クリニック

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腰痛は、男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に訴えの多い症状で、その数は増加傾向にあります。腰は、腰椎と呼ばれる5つの骨がブロックのように積み上げられて構成されています。腰痛の多くは、腰椎に負担がかかったり障害が起きることで発症しますが、その他にもさまざまな要因が腰痛の発症に関係しています。

  • 背骨が横に曲がり、動きにくくなり、重いものを持つと強い痛みが生じる
  • ふとももや膝から下にしびれや痛みが出る
  • 立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなる
  • 腰が痛み動けなくなる。背中が丸まり背が縮む
代表的な疾患
  • 圧迫骨折
    骨粗しょう症の方が転倒したり重たいものを持った時に起こすことが多いです。しかし骨粗しょう症が進行すると気づかないうちに骨折をすることもあります。痛みのために動くことが困難になり、高齢の方では寝たきりの原因になります。
    多くの場合は手術をしないで治療を行います。コルセットやギプス固定を行い、安静にします。ただし高齢の方の場合は寝たきり予防のため、痛みに応じて動いていくことが重要です。低侵襲に骨折部へセメントを注入する手術(BKP)や骨折部を安定させる椎体固定術などが行われることもあります。
  • 腰椎椎間板ヘルニア
    腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。
    背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みがつよくなることがあります。
    痛みが強い時期には、安静を心がけ、コルセットをつけたりします。また、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い、痛みをやわらげます。近年神経痛などに効果の高い薬も登場しており、投薬のみで痛みをコントロールできることも増えてきております。腰を温めるのも良いでしょう。痛みが軽くなれば、牽引を行ったり運動療法を行うこともあります。

    これらの方法でよくならず仕事や日常生活に支障をきたす場合や下肢の脱力、排尿障害があるときには手術をお勧めすることがあります。最近では内視鏡を使った低侵襲手術も広く行われるようになってきました。
  • 腰部脊柱管狭窄症
    60歳以上の男性や腰椎すべり症のある人でよくみられます。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。
    腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありません。少ない距離なら歩けるのですが、立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって、歩けなくなります。けれども、少ししゃがんで休めば楽になって、また歩けます。(間歇性跛行)
    進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。
    手術ではない治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬、神経痛を抑える薬などがあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。最近は内視鏡を使った低侵襲手術も行われています。
  • ぎっくり腰
    重たいものをもったり腰をひねったりして急性の腰痛が出た状態を言います。圧迫骨折やヘルニアが原因であることもありますが、多くの場合画像上の異常は認めません。大きな異常がないときは必要以上に安静にせず、痛みに応じて動いていくことが重要です。
    コルセットを使ったり痛み止めの薬の内服、外用、トリガーポイント注射、ブロック注射などを行います。またリハビリテーションを行うこともあります。エコー下に行うハイドロリリースという新しい治療が効果を発揮することがあります。
医師による診断

原因のはっきりしない腰痛や加齢による腰痛にはリハビリテーションを主体とする治療が効果的です。 運動療法や各種治療器具を用いた方法、セラピストによるマッサージ等を行います。 また、痛みの激しい時には、ブロック注射等を行います。

治療

圧迫骨折では、早期に技師装具士によるオーダーメイドのコルセットを作成し、急性期は安静を指示します。痛みが軽減した後は、徐々に活動性を上げるようにします。痛みが強く、動くことが困難な場合は、入院のために連携する病院への紹介をいたします。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では、近年様々なタイプの痛み止めが登場しており、それらを用いることにより著名に症状が改善することが多く見られます。また、急性期の痛みをとるためにブロック治療を行っております。
ぎっくり腰では、近年行われるようになったエコー下に行うハイドロリリースという手技が効果的なケースが多いです。

リハビリテーション

当院では、変形やケガ・長期の安静などによって生じてしまった、関節可動域の制限及び筋力低下などを回復するための指導・サポートをセラピストが行っております。それぞれの患者様の背景に合わせてゴールを定め、その他機能訓練も行ってまいります。例えば、高齢の圧迫骨折の方では、長期安静により容易に筋力の低下が起きてしまうため、腰痛が軽減して来たらなるべく早期に、セラピストによる運動療法を開始し、日常生活動作全般を自立できるようにしていきます。また、硬縮してしまった筋肉をほぐすために、温熱療法や徒手的なストレッチ・リラクゼ―ションなども行っております。