変形性膝関節症
一般には高齢の女性に多くみられますが、膝周囲の骨折や半月板の損傷、靭帯の損傷後などにもおきてきます。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。初期には立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時に痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。
【主な治療方法】
初期には痛み止めの飲み薬や外用薬を使用したりヒアルロン酸注射や筋力トレーニングなどの運動器リハビリテーション、装具使用などの保存療法で改善させることが出来ます。保存療法では痛みが取れない場合、関節鏡手術、骨切り術や人工関節などの手術療法が必要となることもあります。
野球肘
野球肘には内側の障害と外側の障害があります。内側は軟骨が靭帯に引っ張られることにより痛みが発生します。外側は軟骨の壊死で、投げ方や投球数に限らず発生します。外側の障害は痛みもないことがほとんどですので、痛みが無くてもエコーを使った検診を受けることをお勧めします。
【主な治療方法】
内側の障害の場合、多くは数週間の投球中止と正しいフォームを身に付けることで治ります。外側の障害は初期であれば保存的な治療で障害を残さず治りますが、進行すると手術が必要になったり肘の動きが制限され野球を続けることが難しくなります。どちらの障害も初期の診断と治療が重要になりますので、必ず医療機関で診断、治療を受けるようにしてください。
肩関節周囲炎
肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります
動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。
髪を整えたり、服を着替えることが不自由になることがあります。
【夜の痛み】
夜中にズキズキ痛み、ときに眠れないほどになることもあります。
【主な治療方法】
自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。
痛みが強い急性期には、三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。急性期を過ぎたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。
これらの方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)を勧めることもあります。